めんどくさくないことをめんどくさく
相場「俺はね、すっかりエイターですよ」
櫻丼「エイター??」
相場「みんなはちがうの?オーシャンズ8、
櫻丼「オーシャンズ8がよかった人のことエイターって言うの?
ぢゅん「まじアゲでしたなー」
相場「まじアゲでしたよー」
ミノ「そこ通じ合っちゃったか…大体アゲってなんなのよ、
相場「アゲはアゲじゃん」
ぢゅん「あのさ、
ミノ「面倒くさいからいちいち突っこまないぞ」
相場「それで、みんなの推しは誰?」
ぢゅん「あー、俺はね…」
相場「俺の推しはね、ハッカーのナインボールね!」
ミノ「ああ、キーボードのホイールのところをナインボールに改造してたの面白
相場「それだけじゃないのさ。
ミノ「
櫻丼「『フォースの覚醒』で見覚えがあるシーンですね」
ミノ「あそこまでの悲壮感はないけど…」
ぢゅん「それで俺の推しは…」
ミノ「俺はコンスタンスが良かった。
ぢゅん「うん、
櫻丼「アミータといえば、俺は推すとしたら彼女かもしれない」
ミノ「へえ、なんとなく櫻丼くんはデビー推しかと思ってたよ。
リーダー「リーダーは俺なんだけど…」
櫻丼「今何か聞こえたか?いやね、ちょっと考えてみてたんだ。
ミノ「完璧なのかよ」
櫻丼「しかも察しがいい子だ。しばらくしたら、周りの「
ぢゅん「ああ、櫻丼くんホテルとか似合うわ」
櫻丼「そんな真面目に働く女子である俺は、
ミノ「”良い子は天国へ行ける、悪い女はどこへでも行ける”
櫻丼「それで、俺は「8才の犯罪者を目指す女の子…」
“悪い女はどこへでも行ける” には既にロールモデルが存在していたじゃん。 さっきミノの言ったドラゴンレディだったり、 峰不二子だったりね。彼女らは自立していて、 自信と能力があって自由な女性像ではあるけれど、 同時にステレオタイプ的でもあったわけだ。
その点、『オーシャンズ8』はその”悪女” の描き方に多様性があったと思う。
特にタミーやアミータは一見保守的とも言えそうなタイプだけど、 別に「バッドアス」のあり方はひとつじゃないんだ、 って感じさせるキャラだ。
それにアミータはテイラースウィフトのファンなんだよ! 攻撃的なパンクじゃなくてね」
ぢゅん「そもそも、デビーとルーが彼女たちをリクルートしたのは、
ミノ「そうそう、
相場「ええ!!!!」
ミノ「いや、ナインボールが悪かったってわけじゃなくて、
もちろん現実にも堅牢なセキュリティを掻い潜っちゃうハッカーと か存在するのは知ってるし、 別に凄腕ハッカーキャラにリアリティがないってわけじゃないんだ けど。ただ、映画の上では、
ハッカー「カチャカチャカチャッターーン! 監視カメラをハッキングしたぜ!」ていうのと、
ハッカー「カチャカチャカチャッターーン!だめだ、 このファイヤーウォールは破れない!」っていうのは、もう、 これはほぼ一緒のことなんだよ」
相場「え?一緒じゃなくない?ちがくない?」
ミノ「いや、結局どっちでもいいわけだよ、つまり、”
相場「でも、
ぢゅん「あれはマジモン感がすごかったよな。
相場「犬おじさんもキャラ立ってたね。
ミノ「俺さ、ちょっと疑問なんだけど、デザイナーのローズは結局、
ぢゅん「それは、両方なんでない?
ミノ「だよな?
相場「うん、綺麗だなーと思ったんでしょ?だからそれでよくない?
ミノ「でもそれは俺という素人の感想にすぎないじゃん?俺はそんなの求めてないもん。そうじゃなくて、あのドレスが「メットガラにおいて正解である」という論理的根拠が欲しいんだもん」
ぢゅん「は?????????」
ミノ「その説明がないってのは、俺にとっては、『ミッションインポッシブル』でベンジーが「これはなんかいい感じで全部問題を解決してくれるいい感じの道具だから」ってガジェット渡してくるみたいなもんだから。嘘でもいいから”仕組み”の説明が欲しいんだよ。それに俺、『bounce』読むのが好きだったの。タワレコに入り口のとこに置いてあるフリーペーパー。知ってる?」
櫻丼「急に何の話が始まったんだ」
ミノ「『bounce』にはその月発売されるレコードのレビューがぎっしり載ってるわけ。新譜の情報だけじゃなくて、そのレコードが影響を受けたであろうアーティストのピープルツリーが体系的に紹介されていたり。俺は正直実際に音楽を聴くよりそれを読む方が好きだったの。まあ、音楽でもなんでも、アートの楽しみ方って、考えるな、感じろ、って側面と、「レビュー」って側面があるだろ。で、メットガラはもろ「レビュー」側だと思うわけ。メットガラにどういう服を着ていくかってのは、ファッションの歴史的なコンテキストの上で、提示されたテーマをどう解釈するかっていう、バキバキに文学性を問われるゲームじゃん」
櫻丼「ゲームなんかな」
ミノ「そこのヒリヒリ感をもっと感じたかったな」
ぢゅん「でもあの辺は映画を超えて”ここからはショーをお楽しみください”ってのを意図的にやってると思ったけどな。オーシャンズの面々がドレスアップして階段を降りてくるショットのドヤ感なんて、「あーやるべきことわかってる映画だー」って感じしたよ。そういえば、今回ソダーバーグじゃないんだよね」
櫻丼「結末のお楽しみ二重底感とか、ソダーバーグの手クセかな?って思ったけど、実はゲイリーロスなんだよね。オーシャンズシリーズ、これからいろんな監督といろんなキャストで作られる未来があってもいい気がするな」
ミノ「続編あったら、ソノヤミズノとかも出て欲しいな、もちろんダンサー役で・・・。妄想膨らむよね。オーシャンズドラフト会議で夜を明かせるな」
ぢゅん「日本版作るっていうのもアリだしね。Huluとかで」
相場「日本版はやっぱり、ベストジーニスト賞の会場で米倉涼子が着用する激レアビンテージジーンズとか狙うのかな?」
櫻丼 「スケール感が……いやいいんだけど」
ぢゅん「ところでだ、俺の推しは…、ねえ、聞いてる?みんな、俺が誰推しか興味ないの?」
リーダー「俺はあるよ…」
ぢゅん「リーダー!!」
リーダー「俺が聞くよぢゅんくん」
ぢゅん「ありがとうリーダー!!実は俺の推しは…」
リーダー「……ふむ、そうだったのか。わかったよ、安心しろぢゅんくん。俺が墓場まで持っていってやるさ……」